精密機械産業の発展により日本は進化した

日本が誇る精密機械産業に迫る

産業の歴史から見る日本のカタチ

精密機械産業が始まった経緯

日本はお侍さんの国と思っている外国人が今でも多く存在しています。
ある意味では正解でしょう。武士道は今なお日本人の心に深く強く根差したものです。
それはともかく、武家社会では将軍による統制で形成された社会があり、国の治安も法律も将軍がある意味独断的に決めていました。
外国の民主的考えからすれば、こうした国は一国として認めることはできませんでした。
日本は海外と同列として扱われるために、国としての形成を為さなければなりませんでした。
黒船でペリーが来航した後、日本は大きく動きます。将軍は大政奉還して政権を朝廷に返納し、国は民主的社会を求められます。
憲法を学ぶため政治家が海外に留学し、そこで海外の強さを見せつけられたのが産業力でした。

富国強兵のために

海外の産業発展を目の当たりにした政治家は、憲法ももちろんですが自国に産業の発展の必要性を感じます。
国が強くなるためには経済的自立は欠かせません。
こうして富国強兵のためにはじめられたのが産業の原点です。
つまり明治政府が立ち上がったとき、日本の産業の発展が始まったのです。
まず最初に始められたのは製糸工場でした。製紙工場は繭から生糸を作る産業です。
今とは社会情勢も異なります。
当時は生地を作ることで国を発展させる産業が力を持っていました。
生地の産業一つで戦争も起きた程です。
そうして産業が日本に参入し、日本人の勤勉で真面目な仕上がりが人気を博するようになると、その国民性を生かした様々な産業が国内に取り入れられるようになりました。
日本の明治から大正時代が、華やかだったのはこうした産業発展によるものです。


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